
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
結婚、引っ越し、仕事上の決断などなど。
こういった、人生の重大な決断では、「なぜか、最初に選んだ選択肢(直感で選んだほう)が正しい」ということが起り得ます。
今日は、この「直感力」についてまとめてみます。
そもそも、直感とは何なのか?
直感とは、「人間の潜在意識から出てくる、瞬間的な反応」と言えます。
人間には、顕在意識と潜在意識の2種類があります。
- 顕在意識:本人が意識できている部分。
- 潜在意識:本人が意識できていない部分。俗に言う「無意識」
人間は、「普段、脳の3%の顕在意識しか使えていない」と言われています。
残りの97%の潜在意識の部分は、いわば眠っている状態になってしまっているのです。
図にすると、以下のようなイメージです。
この図を見て、あなたもなんとなく「潜在意識のパワーのほうが強そう」な感じがしたと思います。
実際にその通りで、潜在意識の力をフル活用すると、あなたの人生は良い方向に一変します。
言うなれば、「潜在意識を活用できれば、人生を自動操縦できる」と言っても過言ではないのです。
例えばあなたも、こんな経験をしたことがあると思います。
あなたは普段、どっちの足から靴を履きますか?
おそらく、まったく意識したことなんてないと思います。
これは、潜在意識(無意識)が、自動操縦してくれているおかげです。
いちいち、「靴をどっちの足から履くか?」を意識していたら、脳がパンクしてしまいます。
それを防ぐために、潜在意識(無意識)が、自動的に動いてくれている、というわけなのです。
直感は、過去のすべての経験をベースに出てくる
そしてこの潜在意識は、あなたがこれまでの人生で経験したことを、すべて記憶しています。
あなた自身の顕在意識では忘れてしまっているとしても、潜在意識にはすべて記録されているのです。
まさに、脳はスーパーコンピューターのようなものなのです。
この膨大な経験から、瞬時に「こっちの方がいい!」という判断が出てくる。
これが、直感の正体なのです。
「なんとなく、こっちがいい気がする」は、研究でも証明された
実際、オーストラリアでは、直感に関する研究が行われています。
その研究で、「直感は本当に存在し、物事を決断するときに一役かっている」ということが証明されたのです。
(引用元: http://karapaia.com/archives/52219090.html )
人間は、多くの情報をもとに判断しようとすると、逆に迷ってしまい、間違える可能性が高くなるのです。
これは、顕在意識に頼って判断しようとするからです。
そうではなく、「なんとなく、こっちがいい気がする」という潜在意識の導きを信じること。
これが、人生を良い方向に自動操縦する秘訣なのです。
私も、学生時代のテストの時に、だいたい最初に選んだ答えが正解だったことが多いように思います。
後から悩んで、「やっぱりこっちかもしれない」と思って答えを変えると、間違ったりするんですね。
著名人達も、直感を信じることで成功した
(1)スティーブ・ジョブズ
Appleの創業者:スティーブ・ジョブズも、直感力を信じて行動した一人です。
彼は、米スタンフォード大卒業式で、こんなことを話しています。
何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。
あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。
ほかのことは二の次で構わないのです。~引用:日経新聞 https://www.nikkei.com/news/print-article/?R_FLG=0&bf=0&mis=&ng=DGXZZO35455660Y1A001C1000000&uah=DF270420112631 ~
「直感に従う」と聞くと、なんだか不可思議でとらえどころのないモノを信じているようで、不安になる方もいるかもしれません。
しかし、先ほどもお伝えしたように、脳の97%は潜在意識であり、そこには過去の経験がすべて眠っています。
そこから出てくる直感は、あなたにとってとても大事であるということは、言うまでもありません。
(2)羽生善治
将棋界で有名な、羽生善治さん。
羽生さんは、「直感力」という本も出版されています。
羽生さんは、この本の中で「個性、持ち味を大切にすれば、悩み、迷いがなくなる」とも述べています。
将棋は、たった一手の違いで勝敗が分かれる、超頭脳戦です。
その将棋界でトップクラスの実績を収めている羽生さんの言葉には、説得力があります。
(3)マルコム・グラッドウェル
日本ではあまり有名ではないですが、米国のジャーナリストに、マルコム・グラッドウェルという人がいます。
この人は、こんな面白いタイトルの本を出版しています。
「なんとなく」は、潜在意識が「こっちが良いよ!」と言っているのです。
潜在意識は、あなたの人生をより良い方向に導きます。
直感力を鍛える、5つの方法
(1)日々、決断を速くする
- 外食でメニューを選ぶ時。
- 週末の予定を決める時。
こういった小さな決断でも、速いか?遅いか?で、直感力に違いが出てきます。
できる限り、早く決断することで、直感力を鍛えることできます。
(2)「なんとなく」を大事にする
「なんとなく、こっちが良さそう」という感覚を信じましょう。
例えば私は、仕事で「すぐお金にはならない気がするけど、なんかやりたい!」という感覚になることがあります。
そういった時は、たいてい、思いもよらない方向に導かれて、大きな成果を出すことができます。
この場合、顕在意識(理性)では「お金にならない」と感じている。
しかし、潜在意識(直感)では「なんか良い!」と感じている。
つまり、直感は「お金以上の価値を見出している」ということです。
この「世間一般の価値基準とは、違う価値を見出している」という部分を信じて行動すること。
これが、あなたの直感を鍛えます。
(3)問題から、いったん離れる
(1)とは真逆ですが、「問題からいったん離れる」ということも大事です。
例えば、仕事をしていて、「この仕事、どう進めていけばいいのか分からない…」という場面があるとします。
こういう時は、自分の脳に、以下のような質問を投げかけてみて下さい。
- 「この仕事を、どのように進めていけばいいだろうか?」
- 「どうすれば、関係者全員がハッピーになれるだろうか?」
脳に質問を投げかけたら、いったんその問題からは離れましょう。
理性を頼ってウンウン唸っていても、いい解決策は思い浮かびません。
潜在意識は、リラックスしている時が、一番効率よく働けるのです。
だからこそ、問題からいったん離れたほうが良いのです。
すると、脳(潜在意識)がフル回転して、その解決策を必死に探そうとします。
最初にもお話しましたが、脳はスーパーコンピューターのようなものです。
脳は、課題を与えられると、自動的に働いて、その答えを見つけ出そうとしてくれます。
結果的に、思いもよらない解決策やアイデアが出てくるのです。
(4)ワクワクする情報をインプットする
潜在意識は、ワクワクする情報が入ってくると、喜んでそのパワーをさらに高めます。
いろいろな本やセミナーなどで、あなたが好きな情報をどんどん吸収しましょう。
例えば私は、本業はWebマーケティングやコンサルティングですが、以下のようないろいろな情報に興味があります。
- 子供の教育(モンテッソーリ教育、など)
- 進化論(遺伝子学)
- 心理学(アドラー心理学、アランの幸福論、など)
- 哲学(西洋哲学、東洋哲学)
- 量子力学
一見、本業とは全く関係ないものばかりです。
しかし、これらの情報が元になって、潜在意識がフル回転し、思わぬアイデアに結びついたりするのです。
例えば、「子供の教育と社員教育って、本質は全く同じだ!」と気付いたりするのです。
これが、仕事にも大きなブレイクスルーを生み出します。
なので、一見まったく関係ないように思える情報でもいいのです。
それは。あなたの顕在意識が「関係ないように見える」と思いこんでいるだけです。
あなたの潜在意識は、そんなことは気にしていないのです。
ワクワクする情報をインプットして、潜在意識をフル回転させてあげましょう。
(5)朝の感覚を信じる
人間の脳は、「寝ている間に情報を整理整頓する」と言われています。
寝ると頭がスッキリするのは、この影響もあるのです。
大事な決断をする時には、頭がスッキリしている朝にすることをお勧めします。
私も、大事な決断は、夜には絶対しません。
一晩寝て、朝の感覚を信じます。
そうやって下した決断は、良い方向に進みます。
まとめ:直感を信じる=自分を信じる、ということ
いかがでしたでしょうか。
直感の研究は、脳科学の分野でもまだまだ続いており、いまだ未知の部分がたくさんあります。
しかし、私は信じています。
「直感は、自分の人生を良い方向に導いてくれる、大切なパートナーである」と。
ある意味、直感を信じることは、「自分を信じることだ」とも言えるかもしえません。
あなたもぜひ、日々の「なんとなく」を信じて、行動して頂ければと思います。
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