
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
仕事や恋愛、人間関係において、「頑張ってもうまくいかない」ことって、結構ありますよね。
今日は、そんな空回りの解消法をご紹介します。
「恐れから行動する」と、空回りしてしまう
頑張ってもうまくいかない時。
そういう時は、多くの場合、「恐れ」をベースに行動してしまっています。
「こうしないと、大変なことになってしまうかも…?」
「皆こうしてるから、自分もやらなきゃいけないんじゃないか…?」
こういう気持ちで行動すると、多くの場合、頑張っても逆効果になってしまうのです。
例えば、怖い犬から逃げようとすると、その犬は追いかけてきますよね。
感情も、これと同じです。
恐れや不安といった、マイナス感情から逃げようとすると、かえって望まない結果を引き寄せてしまうのです。
分かりやすく、例を挙げて説明しますね。
(ケース1:仕事で)お得意様に離れられるのが怖い
「このお客様に離れられたら、会社の売上が減ってしまう…」
そう思って、お得意様からの面倒な依頼も、無料で引き受けてしまう…。
本来は有料でやるべきなのに、「これくらい無料でやってくれるでしょ?」のような、無言の圧力を感じる…。
これは、私の知り合いAさんから相談されたケースです。
この場合、いくら無料で対応しても、その場凌ぎにしかなりません。
Aさんが「この人、苦手だな…」と感じているのと同じように、そのお得意様も「この会社、言ったことしかやってくれないな…」のような不満を感じているはずです。
お互いの関係は、鏡になっているからです。
どちらかが満足していて、どちらかが不満に思っている、ということはありません。
お互いにとって良くない関係なので、遅かれ早かれ、もっと大きなトラブルに発展してしまいます。
(ケース2:仕事で)早く対応しないと、お客様に怒られてしまうのでは…?
「お客様からの依頼。早く対応しないと、クレームになってしまうかも…」
これは、私の知り合いBさんから相談されたケースです。
Bさんは、お客様のWeb広告の運用を任されていました。
しかし、なかなか成果が出ないお客様がいたのです。
成果が出ないことに不安を感じ、とりあえずパッと思いついた何かしらの改善作業はする。
でも、根本的な解決になっていないので、なかなか結果が出ない。
これは言ってみれば「成果はなかなか出ていませんが、私は行動はしていましたよ」という、無意識な言い訳をするための行動なのです。
結局成果は出ていない訳なので、お客様が離れたり、怒らせたりしてしまうことになりかねません。
(ケース3:スキルアップで)このスキルを身に着けないと、周りに置いて行かれてしまうのでは…?
これは、私の知り合いのCさん(営業マン)に相談されたケースです。
Cさんは、周囲とのコミュニケーションが、あまり得意ではありませんでした。
しかし、会社で「営業のために、話術を磨かないと出世できない」と繰り返し言われて、肩身の狭い思いをしています。
そこで、営業力アップのためのトークを磨くセミナーに参加しました。
Cさんは、一生懸命努力しました。
「営業トークが下手だと出世できない」という恐れがあるので、必死に頑張りました。
しかし、一向に上達しません。
しまいには、仲良くしていたお客様にも「最近のCくんは、なんだかガツガツしてるね」のような不満を漏らされてしまう状況に。
こんなはずじゃなかったのに…。
(ケース4:恋愛で)彼(彼女)を、他の女性(男性)に取られてしまうかもしれない…!
これは、私の知り合いのDさんに相談されたケースです。
Dさんには、意中の恋人(彼氏)がいました。
しかし、最近なんだか彼氏がそっけない…。
Dさんは焦って、今まで以上に頻繁に連絡を取るようにしました。
彼氏さんが好きそうなものを調べて、プレゼントしてみました。
メイクにも力を入れました。
しかし彼氏さんからは、「なんだか最近、重い…」と言われ、結局別れてしまったのです。
恐れから行動したために、結果的に、自分が望まない現実を引き寄せてしまったのです。
(ケース5:人間関係で)友達の誘いを断ったら、もう誘ってもらえないのでは…?
これは、私の知り合いのEさんに相談されたケースです。
Eさんは、友達がとても多いです。
しかし、「全員の誘いをOKすると、お誘いが多すぎて、予定がパンパンになってしまう」という悩みを抱えていました。
Eさんの話を詳しく聞いていると、これは、恐れから来ている行動だということが分かりました。
Eさんは無意識に「友達の誘いを断ると、嫌われてしまう」という恐れを感じ、無理でもOKと返事をしてしまっていたのです。
しかし、結局この行動は、Eをさん自身を苦しめることになります。
大変な雰囲気は、友達にも伝わってしまいます。
結局、友達に「Eさん、私達と遊んでも楽しくないのかな?」と感じさせてしまい、友達が離れていってしまいます。
行動することで、頑張ることで、感情から逃げようとするのが人間
先ほどの5つのケースのように、人間は、「行動すること」「頑張ること」で、嫌な感情(恐れ)から逃げようとします。
- こんな大変なことが起こってしまうかもしれない…!という不安を消すために、頑張って行動してしまいます。
- 怒られたくない!嫌われたくない!という恐れを消すために、頑張って行動してしまいます。
行動していると、その時だけは、嫌な感情を忘れられます。
「とりあえず行動してるから、報われるはずだ」という、無意識な言い訳を始めてしまいます。
しかし、こういった負の感情から起こる行動は、多くの場合、逆効果になります。
- お客様を怒らせないように、と思って行動した結果、逆に怒らせてしまう
- 恋人に嫌われないように、と思って行動した結果、逆に嫌われてしまう
- 友達を失いたくない、と思って行動した結果、逆に失ってしまう
このように、嫌な感情をベースに頑張っても、うまくいかないのです。
「頑張ってもうまくいかない」を打破するポイント×2
(1)感情を感じきる。感情から逃げない。
嫌な感情を感じた時に、行動して逃げようとすると、その感情がさらに大きくなって追いかけてきます。
結局、望まない結果を引き寄せてしまうのです。
例えば、以下のようなイメージです。
恐れ、不安 | 怒られるのが怖いから、動く。 「とりあえず、自分はちょっとは行動した」という免罪符を自分に与えようとする。 しかし、結果は出ないので、逆効果になる。 |
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悲しさ、寂しさ | 恋人と別れた悲しみを感じないために、誰でもいいから付き合う。 しかし、またすぐに別れてしまう。 |
ガッカリ感 | 大切にしてもらえなかったガッカリ感を、他のもので埋め合わせようとする(やけ食い、買い物中毒など)。 結果、相手を幻滅させてしまい、もっと大切にしてもらえなくなる。 |
こういった行動は、一時的な逃げであり、自分自身にマイナスの影響しか与えません。
感情を行動でごまかしてはいけません。
いったん、その感情をすべて感じきりましょう。
- 「あ、自分は今。怖いと感じてるんだな。お客様に怒られたらどうしよう、と不安を感じているんだな」
- 「あ、自分は今、恋人に振られることを怖いと感じているんだ」
このように、いったん立ち止まって、感情としっかり向き合いましょう。
ちゃんと向き合うと、自然とその感情の嫌な感じが減っていきます。
そして、真の解決策が思い浮かびやすくなります。
(2)止まる勇気・やめる勇気を持つ
「頑張ってもうまくいかない」と悩む人は、多くの場合、頑張り屋さんです。
頑張って頑張って、自分だけで背負い込もうとするから、どんどん苦しくなってしまいます。
もし今の行動があなたを苦しめているなら、その行動は、もうやめましょう。
「それ、やらなくていいよ」と、自分を許しましょう。
- 「お客様を怒らせないために」と思ってする行動は、もうやめましょう。
- 「恋人に嫌わないように」と思ってする行動は、もうやめましょう。
それでダメになるような関係なら、それまでだった、ということです。
結局、その時いくら頑張ってその場凌ぎをしても、長期的に見たら、お互い苦しくなるだけです。
(解決策)恐れではなく、愛・ワクワクをベースに行動しよう
人間が最も周りに影響力を与えられるのは、愛やワクワクをベースに行動した時です。
世の中の「カリスマ」と言われる人たちを思い浮かべて下さい。
その人達って、ワクワクして行動していますよね。
そのワクワク感が伝わってきますよね。
周りの人への愛が溢れていることが、言われなくても感じられますよね。
このように、愛やワクワクをベースにした行動は、周囲にすごくいい影響を与えます。
そして、そのいい影響は、鏡のようにあなたに返ってきます。
愛やワクワクをベースに行動した場合の事例を、一つご紹介します。
自分の好きなことをすれば良いんだ!と気づいた女性コンサルタントの話
これは私が、とある女性コンサルタントKさんの方に相談を受けた事例です。
Kさんは、「最新のWeb集客法を実践しないと、ライバルに負けてしまうのでは?」という不安を感じていました。
しかしKさんは、どういうわけか、なんだか乗り気になれなかったそうです。
そこで私は、こんなアドバイスをしました。
それなら、Kさんのクライアントさんを集めて、食事会とかやってみたらどうですか?
出会いによって、思いもよらない化学反応が起きるので、クライアントさんにも喜ばれると思いますよ。
で、その食事会に、クライアントさんの知り合いの方(つまり、Kさんにとっての新規客候補)を連れてきてもらったらどうですか?
皆の人脈作りにも貢献できるし、新規客も来てくれるし、何よりKさんが大好きな食事会ができる。
この方が、Web集客よりも簡単じゃないですか?
Kさんは、これを聞いて「え!そんなことでいいんですか!?超ワクワクします!」と言って、早速実行していました。
結果、クライアントさんにも新規客の方にも喜ばれることになるでしょう。
このように、ワクワクをベースにすると、行動力が一気に開花します。
好きでやっていることなので、周りからは「大変な思いをして頑張っている」ように見えるかもしれませんが、本人にとっては趣味を楽しんでいるようなものです。
周りにもいい影響を与え、Kさん自身も自然体で輝いていられます。
愛やワクワクで行動する一例
行動指針 | その結果…! | |
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仕事 | 「怒らせないために」ではなく、「喜んでもらうために」という視点で、行動してみましょう。 | 先ほど紹介したBさん(広告運用担当)も、早くやらなきゃ!という焦りを一旦感じきりましょう。 その上で、焦りを手放し、時間がかかってもしっかり分析して、最良の解決策を見つけたほうが良いでしょう。 その方が、結局成果も上がって、お客様にも喜んでもらえます。 |
スキルアップ | 「周りに負けないように」ではなく、「これを身に着けたら、どんなに素晴らしいだろう!」というワクワクをベースに、身に着けるスキルを選びましょう。 | 先ほど紹介したCさん(営業マン)も、トークは苦手でも、手紙を書くことは大好きかもしれません。 であれば、今までお会いしたお客様一人一人に、丁寧な手紙を送ったほうが、そこから受注に繋がる可能性は高まります。 |
恋愛 | 「嫌わないように」ではなく、「もっと相手に愛を伝えよう」という視点で、行動してみましょう。 | 先ほどのDさん(振られてしまった女性)も、恐れではなく、「愛を伝えよう」という気持ちをベースに行動することで、同じ行動でも、伝わり方がまったく違ってきます。 結果、自分自身も愛されるようになります。 |
まとめ:感情に素直になろう
いかがでしたでしょうか。
結局のところ、「環状に素直になる」ことが大切だ、ということですね。
- 嫌ならやめる。やらない。
- やりたいならやる。
これは、「嫌なことなんてやめちゃいましょうよ!好きなことだけしましょうよ!」という意味ではありません。
「恐れや不安といった、マイナス感情から行動するのは、誰にとっても良くないですよ」
「愛やワクワクをベースにした行動は、周りにもあなたにも、いい影響を与えますよ」
という意味です。
変な責任感や義務感は手放して、愛やワクワクの感情に注目してみて下さい。
参考になれば幸いです。
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