
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
「旦那が家事をやってくれない…」
「妻が仕事の大変さを分かってくれない…」
こういう、夫婦同士のイライラって、ありますよね。
今日は、私の体験談も交えて、こういった旦那・妻へのイライラの解消法をご紹介します。
顔を合わせない、友達に愚痴る…。それは根本解決になるのか?
旦那や妻へのイライラ解消法を検索してみると、いろいろな対処法が見つかりました。
- 相手と顔を合わせない
- ママ友や職場の同僚に愚痴る
- カラオケなどでストレス発散する
- 一人になる
- 外出する
- 諦める
確かに、こういった方法は、手軽でいいかもしれません。
しかし、これは根本解決になっているのか?
イライラの根っこが分からないままでは、いつまでもイライラすることになるのでは?
こんな違和感があったので、私なりに調べてみました。
すると、心理学の勉強をしている中で、とても面白いことを知ったのです。
妻にイライラしてしまった、私の事例
話を分かりやすくするために、私が妻にイライラした事例をご紹介します。
まだ次男が産まれる前のこと。
私と妻と長男(当時1歳くらい)の3人で、お風呂に入りました。
その時、私が長男にお湯をかけたら、長男が泣いてしまったのです。
すると妻が、私に、「ちょっと熱いんじゃない?」と言ったのですが…
この「ちょっと熱いんじゃない?」に、私がイライラしてしまったのです。
なぜ私がイライラしたのか?
実はこのイライラの正体は、私の中で「悲しい」という感情が引き金になっていたのです。
どういうことか?
分かりやすく説明しますね。
「熱いんじゃない?」と言われた私の頭の中では、以下のような感情の変化が起こっていたのです。
- 妻は、何の深い意味もなく、「熱いんじゃない?」と言っただけ。
- しかし、私の頭の中では、妻の「ちょっと熱いんじゃない?」の言葉が、私の勝手な解釈で「もっと優しくしてあげてよ」にすり替わった
- 自分で勝手に「息子に優しくない自分」⇒「息子を泣かせてしまう、ダメな父親」というレッテルを貼った
- 「ダメな父親である」ということに悲しくなり、「自分の愛は妻に負けてない!」と伝えたいがために、イライラした
という、こんな感情の変化が起こっていたのです。
私が、自分で勝手に妻の言葉を変換して、悲しくなって、その悲しさを隠すようにイライラしていた、ということだったのです。
なんと自分勝手でしょうか。笑
結局、妻も私も、息子とのお風呂を楽しみたかっただけ
でも、当たり前ですが、妻も私も、息子を愛しているのです。
私も妻も、息子と3人で楽しくお風呂に入りたかっただけ、なんですよね。
どっちの愛が勝っているとか、劣っているとか、そういう話では無いのです。
ただ、感情の変化に気付けないと、「悲しい」という感情を引き金にして、「イライラ(怒り)」が出てきてしまって、本来の悲しさを隠してしまうのです。
これに気付けないと、結局、いつまでたっても、時と場面を変えて、相手にイライラし続けることになります。
イライラ(怒り)に隠された、真の感情を見つけよう
心理学の世界では、感情は「第一感情」と「第二感情」に分けられます。
それぞれ、簡単に解説します。
第一感情とは?
第一感情とは、目の前の出来事に対して、最初に湧き上がってくる感情のことを指します。
第一感情には、以下のようなものがあります。
第一感情 | 例 |
不安・心配 |
|
悲しみ・寂しさ |
|
罪悪感 |
|
がっかり感 |
|
善悪の判断 |
|
第二感情とは?
今回のテーマである「イライラ(怒り)」は、第二感情に分類されます。
第二感情とは、第一感情を引き金にして出て来る感情のことです。
第二感情は、無意識に第一感情を隠してしまうのです。
つまり、イライラ(怒り)の中には、第一感情(寂しさ、心配など)が隠されているのです。
この、隠されてしまった第一感情に気付くことが、イライラ解消の鍵なのです。
第一感情を、素直に相手に伝えよう
イライラ解消の最大の鍵。
それが、「イライラに隠された第一感情を認識し、それを素直に相手に伝えること」です。
例えば、以下のような感じです。
ラインでも良いから、遅くなる時は、連絡をもらえると嬉しいんだけど、いいかな?
勝手にイライラしちゃって、ごめんね。
この時に大事なのが、「I(アイ)メッセージで伝える」ということです。
会話には、「I(アイ)メッセージ」と「You(ユー)メッセージ」の2種類があります。
「I(アイ)メッセージ」は、”私”が主語になっている会話のことです。
「私は悲しかった」「私は嬉しかった」といった感じです。
一方、「You(ユー)メッセージ」は、”あなた”が主語になっている会話のことです。
「あなたは帰りが遅かった」「あなたは家事をしてくれない」といった感じです。
イライラしている時は、会話がYou(ユー)メッセージになりがちです。
You(ユー)メッセージは、相手を責めているような印象を与えてしまうので、お互いの怒りを増幅させるだけです。
そうではなく、第一感情を伝える時には、I(アイ)メッセージで伝えましょう。
- 「私は、こういう理由で、寂しかった」
- 「私は、こういう理由で、不安だった」
- 「私は、こういう理由で、申し訳ないと思った」
このように、I(アイ)メッセージにすることで、自分の素直な気持ちを伝えることができます。
まとめ:結局、自分しかコントロールできない
いかがでしたでしょうか。
結局のところ、人間というのは、自分自身しかコントロールできないのです。
周りを変えようとしても、それは無理なのです。
例えば、「雨が降った」という状況ひとつ取っても、それに対する反応は、人それぞれです。
- 楽しみにしていたデートが台無しだ!とイライラする人もいるでしょう。
- 参加したくなかった運動会が雨で中止になった!と喜ぶ人もいるでしょう。
結局、目の前の出来事そのものには、なんの意味もないのです。
ただ単に、それを見ている人が、「良い、悪い」「イライラする、しない」といった意味付けをしているに過ぎません。
そして、そういった意味付けの根っこには、第一感情が隠されているのです。
第一感情は、「相手を想う、とても素敵な感情」です。
心配になったり不安になるのは、相手を愛しているからです。
悲しくなったり寂しくなったりするのも、相手を愛しているからです。
イライラ(怒り)の根っこには、こんなに素敵な気持ちが隠されているのです。
ぜひその気持ちを、相手に素直に伝えてみてください。
きっと、夫婦の絆が、今まで以上に強くなると思います。
編集後記
ちなみに、私がお風呂でイライラしてしまった時は、その後、妻にちゃんと第一感情を伝えました。
すると、妻はちゃんと分かってくれました。
第一感情を伝えるのって、ちょっと気恥ずかしいですが、伝えるとすごくスッキリします。
そして、一度できると、次からはもっと楽に伝えられるようになります。
私も、自分の気持ちをちゃんと相手に伝えていこうと思います^^
参考になれば幸いです。
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