
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
「どんな人と結婚すれば、幸せになれるんだろう?」
そんな疑問を解決するヒントになればと思い、結婚相手の選び方についてまとめてみました。
「この人なら、私を幸せにしてくれる!」が危険な理由
結論から言うと、「この人なら、私を幸せにしてくれる!」という考えで結婚相手を選ぶと、失敗します。
なぜなら、こういった考え方は、受け取ることしか考えていないからです。
逆の立場になって考えてみて下さい。
あなたは、「自分を幸せにしてほしい」と思っている、受け取ることしか考えていないクレクレ星人を、好きになれますか?
きっと、好きになれないと思います。
年収や顔、職業…。条件は簡単に変わります。
結婚相手を選ぶ基準として、以下のような条件がよく挙がります。
確かに、こういった条件を無視しなさいとは言えません。
これらも、大事な要素の一つです。
しかし、条件は、簡単に変わります。
高い年収を貰っていても、明日リストラされるかもしれません。
夢を追って、「独立するから、ついてきてほしい!」と言われるかもしれません。
顔やスタイルも同じです。
年齢を重ねれば、顔やスタイルも変わっていきます。
「美人も3日見れば飽きる」とも言いますよね。
「~~だから好き」で選んではいけない
「彼は、安定した会社に勤めているから、好き」
「彼女は、料理が得意だから、好き」
このような、「~~だから好き」という選び方は、お勧めしません。
なぜなら、「~~だから好き」のような条件で選ぶと、それがなくなった時に続かないからです。
また、条件が前提になってしまうと、よりよい条件の人を探し続けて、いつまでも結婚できないことにもなりかねません。
いわゆる、「運命の人」を待ち続ける状態になります。
(結局のところ、運命の人なんて、いないのです)
これを裏付けるかのように、こんな実験結果が出ています。
カップルが別れる確率を調査した研究結果
複数のカップルを対象に、とある実験が行われました。
それは、「相手の好きなところがどこか?を聞く」という実験でした。
カップルそれぞれに「彼(彼女)の、どこが好きなのですか?」と聞いたところ、カップルは以下のように答えるわけです。
ところが、なんと、「ココが好き」というように明確に言語化したカップルの方が、別れる確率が高かった!という結果になったのです。
そもそも、「好き」という気持ちは、「~~だから好き」のように言語化できるような単純なものではありません。
「好き」という気持ちは、言ってみれば、かなり漠然としているのです。
そこに無理やり、「~~だから好き」という形を与えてしまう。言語化してしまう。
そうなると、実際にはそれ以外にも良い面がたくさんあるのに、そこだけにフォーカスしてしまうのです。
結果、その部分が崩れると、「~~だから好きだと思っていたのに、そうじゃなかったのかも…」というように、気持ちが離れてしまうのです。
では、どうすればいいのか?
と言いますと…
「この人を幸せにしたい!」という相手を見つけよう
そう。
「この人なら、私を幸せにしてくれる」ではなく、「この人を幸せにしたい!」という人を選ぶこと。
これが、私がお勧めする、結婚相手の選び方です。
鏡の法則というものもありますが、「与えるものは与えられる」のです。
天国と地獄は、ほんの僅かの差(三尺三寸箸のお話)
あなたは、三尺三寸箸(さんじゃく さんずん ばし)というお話を知っていますか?
このお話は、天国と地獄の差は、ほんの僅かなんだ、ということを教えてくれます。
天国も地獄も、食事の時は、三尺三寸(約1メートル)もある箸を使って食事をしています。
そんなに長い箸だと、食べ物を自分の口に持ってくるのが難しいですよね。
地獄では、その長い箸を使って、皆が食べ物を奪い合っています。
奪い合うのですが、箸が長いので、自分もなかなか食べられません。
結局、お互いがイライラし、罵り合い、不幸な毎日を過ごしています。
一方、天国はどうでしょうか。
天国も、使っているのは同じ箸(約1メートル)です。
しかし、天国の人々は、相手が食べたいものをとって、それを相手の口に運んであげているのです。
長い箸なので、相手の口には簡単に食べ物を運べるんですね。
そうやって、お互いが相手が欲しいものをを与えあって、幸せに暮らしているのです。
どちらも、環境は全く同じです。
どちらも、三尺三寸もある長い箸を使って、食事をしています。
しかし、「奪い合う」のか「与え合う」のか?で、幸福感はまったく違ってくるのです。
結局、「いい男(女)がいない」は、自分で相手を愛さない言い訳
これは、私自身の話でもあります。
私は以前、「出会いがない、出会いがない」と嘆いていました。
「どこかに、私を愛してくれる素敵な女性がきっといる」と思っていました。
結局、受け取ることしか考えていなかったのです。
しかし、この三尺三寸箸のお話を知って、ハッとしました。
- 自分は、自分から相手を愛そうとしていただろうか?
- もらうことばかり考えていたんじゃないか?
- 女性を愛して、相手に拒絶されたら怖いと思って、無意識に「出会いがない」と言い訳してたんじゃないか?
これに気付いてから出会えたのが、今の妻です。
自分から相手を愛する気持ちを持てば、目の前には素敵な女性がいたのです。
Googleの研究:「与えるものが幸せである」が証明された
Googleの研究者(チャディー・メン・タン)が実施した、面白い実験結果があります。
彼は、いろいろな人の脳波をスキャンし、「人間は、どんな時に幸せを感じるのか?」を調査しました。
その結果、世界一幸せな脳波を出していたのが、なんと「僧(お坊さん)」でした。
では、その僧は、どんな時に一番幸せな脳波が出ていたのか?
それは、「思いやりの心」だったそうです。
思いやり。
つまり、受け取ることではなく、相手を思い、与えることを考えている時の方が、人間は幸せなのです。
引用元:http://www.earthinus.com/2011/07/compassion.html
あなたも、大切な相手のことを考えながらプレゼントを選んでいると、なんだかワクワクして幸せな気持ちになりませんか?
それには、ちゃんとした科学的根拠があったのですね。
このような理由から、私は、「この人を幸せにしたい!」と思う人と結婚することをお勧めしています。
あなたにピッタリ合う、結婚相手の選び方
では、具体的に、どんな相手を結婚相手とすればよいのか?
これについてお話していきます。
好きな理由は「なんとなく好き」でいい
先ほど、「~~だから好き」と言語化してしまうと、別れる確率が高くなる、というお話をしましたが…。
結局、好きな理由は「なんとなく好き」でいいのです。
「なんとなく好き」というのは、いわば「直感」です。
直感は、科学的にはまだ解明されていません。
しかし、直感は、潜在意識(自分のこれまでの経験・蓄積)からの瞬間的な反応なので、もっとも信頼できる判断なのです。
「なんかわからないけど、でも好きなんだよね」くらいが、ちょうどいいように感じます。
※直感については、詳しくは以下の記事でまとめていますので、ご参照下さい。
>> なぜ、直感を信じると上手くいくのか?直感力を鍛える方法×5
「なんとなく好き」=「価値観が合う」ということ
ここでいう「なんとなく好き」とは、つまり「価値観が合う」ということでもあります。
結婚相手を選ぶ上では、「良い悪い」のような評価で選ぶのは、お勧めできません。
「合うか合わないか」の方が大切なのです。
結婚相手は、家電製品のように、スペックで選ぶものではありません。
人間は、誰しもが得意不得意を持った、デコボコした存在です。
言うなれば、パズルのようなものです。
パズルのピースに、「良い悪い」なんて無いですよね。
あなたのピース(価値観)に合う相手を探しましょう、ということです。
結婚の時に大切にしたい、5つの価値観
(1)ビジョン(将来像)
お互いが、お互いのビジョン(将来像)に共感し合えるか?
これは、とても大切です。
夫婦は、一生共に歩んでいくパートナーです。
進む方向性が一致していることは、とても大事なのです。
- どんな家庭を一緒に築いていきたいか?
- 将来、何をしたいか?どう在りたいか?
こういったビジョン(将来像)に共感し合えるか?を大事にしましょう。
(2)金銭感覚
多くの場合、お金は、その人の感情と深く結びついています。
例えば、「お金=苦しい思いをして仕事に耐えた対価」だと思っている人もいます。
こういう人は、あなたが募金箱に寄付をしようとすると、嫌そうな顔をします。
「寄付をする=お金が減る=苦しい思いをして稼いだのに!奪われたくない!」という感情の連鎖が起こっているのです。
金銭感覚が合わない人というのは、「お互いの、お金と結びついている感情が違う」ということでもあります。
金銭感覚のズレは、夫婦生活を破滅させることもありますので、ご注意下さい。
(3)家族関係
結婚するということは、家族になるということです。
もし相手が、家族に冷たい態度を取っていたとしたら…。
その態度は、結婚後、あなたへの態度になります。
家族というのは、精神的にも結び付きが強いものです。
先ほどのお金と一緒で、いろいろな感情が根っこにあることもあります。
相手が、家族に対してどんなスタンスで居るのか?は、とても大事なのです。
(4)会話・沈黙
ニーチェ(哲学者)の言葉に、こんなものがあります。
夫婦生活は、長い会話である。
私も、結婚して、この意味が少しずつ分かり始めた気がしています。
会話が合うこと。
沈黙すらも気にならず、心地いいこと。
これはつまり、価値観が合うからこそ、でもあるのです。
(5)衣食住
単発のデートだけでは、相手の価値観を知るのはなかなか難しいものです。
「一緒にデートする」ことと、「一緒に生活する」ことは、大きく違います。
デートは、言ってみれば数時間頑張れば良いので、お互いが良い面を見せようとします。
しかし、一緒に生活することになると、良い面ばかり見せるのは無理です。
私は、結婚前には同棲することを強くお勧めしています。
衣食住をともにすることで、デートだけでは決してわからない、相手の価値観が見えてきます。
まとめ:見返りを求めない
いかがでしたでしょうか。
- この人を幸せにしたい! ⇒ 与えるものは与えられる
- 良い悪いではなく、価値観が合うか合わないか
この2つが大事だ、ということですね。
ここで一つ、注意点があります。
それは、「与えたんだから、相手にも何かを返してほしい」と見返りを求めない、ということです。
私が以前読んだ「しない生き方」という本には、こんなことが書いてありました。
「Give and Take」は、広い目で見ましょう。
ビリヤードのようなもので、あなたが与えた相手ではなく、まったく別の方向から返ってくるものです。
気長に、気長に。
自然界というのは、面白いくらいにバランスを取ろうとします。
与え続けて返ってこない、ということは、絶対にないのです。
安心して、目の前の相手に、100%愛を注いで下さい。
それが、幸せな夫婦生活へとつながっていきます。
あなたが、最良のパートナーと巡り会えることを願って。
最後までお読み頂き、ありがとうございました^^
得られた学びや気付きをぜひコメントして下さい。運営の励みになります。