
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
「矛盾」って聞くと、一般的に、あまり良いイメージを持たれない気がします。
「あの人の話は矛盾している」「矛盾を解消しなければ」のような使われ方もされますよね。
しかし、矛盾は、ブレイクスルーのキッカケにもなる、とても大事なものなのです。
今日はこの「矛盾を力に変える方法」について、ご紹介します。
矛盾は悪いことではなく、ブレイクスルーのキッカケである
例えば、以下の図を見てみて下さい。
- Aさんは、「これは三角形だね!」と言っています。
- Bさんは、「これは扇形だね!」と言っています。
- Cさんは、「これは円だね!」と言っています。
これって、皆の意見が矛盾していますよね。
しかし、実はこんな状況だったのです。
いかがでしょうか?
実は、黒い図形は、「三角錐」だったのです。
- Aさんは、真横からのシルエットを見ていたので、「三角形」だと思いこんでいたのです。
- Bさんは、斜め下からのシルエットを見ていたので、「扇形」だと思いこんでいたのです。
- Cさんは、真下からのシルエットを見ていたので、「円」だと思いこんでいたのです。
このように、一見矛盾している意見同士でも、ちゃんと辻褄が合うことがあります。
これが、ブレイクスルーのキッカケになるのです。
矛盾を満たす解を見つけ出す「弁証法」
先ほど、矛盾する意見が対立して、その結果、新たな解(三角錐だった!)が得られましたよね。
このように、「対立する意見から、新たな解を見つけ出す」ことを、弁証法(べんしょうほう)と呼びます。
(古くは、哲学者のヘーゲルや、マルクスが提唱したものです)
弁証法とは?(ウィキペディアより引用)
ヘーゲルの弁証法を構成するものは、ある命題(テーゼ=正)と、それと矛盾する、もしくはそれを否定する反対の命題(アンチテーゼ=反対命題)、そして、それらを本質的に統合した命題(ジンテーゼ=合)の3つである。
そして、この矛盾の対立を解消し続けることで、どんどん成長していける、という訳です。
上記のように、弁証法を繰り返すことで、ブレイクスルーが連鎖し、より良い解決策を見つけ出していける、ということです。
これは、成功者の考え方の特徴の1つとも言えます。
楽天の創業者、三木谷浩史さんも、こんな言葉を残しています。
相反する利益を一致させるのが、ビジネスの根本原理。
この論理的に矛盾することを可能にするのが付加価値だ。
矛盾には、ブレイクスルーのヒントが隠されている、ということですね、
まとめ:矛盾を、ブレイクスルーの力に変えよう
いかがでしたでしょうか。
私はこの「弁証法」というものを知ってから、矛盾に対する見方が変わりました。
この思考法が、あなたのブレイクスルーのキッカケになれば幸いです。
得られた学びや気付きをぜひコメントして下さい。運営の励みになります。