
こんにちは、大林(プロフィールはこちら)です。
「自分って行動力がないのかも…」
こういう自己嫌悪に陥っている方にお勧めの、3ステップをご紹介します。
実は、行動力というのは「能力」でも「才能」でもなく、「やり方」を知っているか?知らないか?
たったそれだけの違いなのです。
正しいやり方を知り、実践すれば、誰でも行動力のある人になれるのです。
最大のポイントは、「すぐに行動しないこと」
行動力を高めるための、最大のポイント。
それは、逆説的ですが、「すぐに行動しないこと」なのです。
- 上司から仕事の依頼が入った
- 新しいプロジェクトを任された
こういった時に、いきなり行動しようとすると、多くの場合、失敗してしまうのです。
なぜか?と言いますと…
人間は、「考えながら行動する」のが苦手
いきなり行動すると、「考えながら行動する」事になります。
- 1.まず何をするか?を考える
- 2.考えたことを実行する
- 3.それが終わったら、次に何をするか?を考える
- 4.考えたことを実行する
- 5.それが終わったら…
このように、考えながら行動すると、効率が悪くなってしまうのです。
ミスが増えたり、やり直しが増えたりします。
人間の脳は、「考える」ことと「行動する」ことを、別々のものとして扱っています。
そのため、考えて、行動して、考えて、行動して、のように、2つを頻繁に行き来すると、脳がパンクしてしまうのです。
では、どうすればいいのか?と言うと…
やり方さえ分かれば簡単!行動力のある人になれる3ステップ
そう。
「考える」ことと、「行動する」ことを、別々に行えば良いのです。
以下の3ステップで実行していただくと、分かりやすくてお勧めです。
(Step1)やるべきことを細分化する
まずは、「考える」ステップです。
最初に、「何をやるか?」「どの順番でやるか?」を全て決めてしまうのです。
そして、「後はやるだけ!」という状態にしておけば、「考える」ことと「行動する」ことを分離できます。
「後はやるだけ!」という状態にするには、やるべきことを徹底的に細分化しておく必要があります。
例えば、「新しいマーケティングプランを企画する」という仕事があったとします。
これだけだと、何をすればいいのか?まったく手がかりが掴めませんよね。
この場合には、以下のように、作業をどんどん細分化していくのです。
作業と細分化していく時には、マインドマップが便利です。
視覚的にも分かりやすく整理できます。
ちなみに私は、エックスマインドという、無料のマインドマップツールを使っています。
>> エックスマインドはこちら
(Step2)スケジュールに落とし込む
やるべき作業を細分化して明確化できたら、次はスケジュールに落とし込んでいきます。
スケジュール(手帳)に書かれていない予定は、絶対に実行されません。
先にスケジュールに書き込んで、「いつやるか?」を決めてしまうのです。
こうすれば、あとはそのスケジュール通りにやるだけ!になりますよね。
なお、スケジュールに書き込む時のポイントが、2つあります。
(1)頭脳労働は午前中に。作業労働は午後に。
人間は、午前中の方が高い集中力を保てます。
つまり、頭を使う仕事(頭脳労働)は、午前中にやった方が効率がいいのです。
ここで言う「頭を使う仕事(頭脳労働)」とは、例えば以下のようなものを指します。
- 文章を書く(文章を書くのは、クリエイティブな思考が必要になります)
- 何かを分析する
- 企画案を練る
- アウトプットする
一方、午後は、集中力が徐々に落ちてきます。
そこで、午後は、頭をそこまで使わなくてもできる仕事(作業労働)をすることをお勧めします。
ここで言う「頭をそこまで使わなくてもできる仕事(作業労働)」とは、例えば以下のようなものを指します。
- ルーティーンになっている作業
- 書類の整理、発送など
- 単純な入力作業
- インプットする(本を読む、など)
このように、時間帯によってやるべき仕事を切り替えると、スムーズに進みます。
つまり、行動力を最大化できる、ということです。
(2)1日1時間の余裕を持つ
仕事を、スケジュールいっぱいに入れると、万が一の時に余裕がなくなります。
仕事は、最初に想定していた通りには、なかなかいかないものです。
不測の事態が発生したり、思わぬ追加業務に気付いたり…。
そういう時に余裕を持って対処できるように、初めから、1日1時間の空きを作っておきましょう。
こうすることで、余裕を持ってスケジュールを調整できます。
(Step3)あとは、スケジュール通りにやるだけ!
スケジュールに書き込んだら、後はそのスケジュールに沿ってやるだけです。
この段階でも、ポイントが2つあります。
(1)1日の終わりに、翌日の仕事を頭に入れておく
1日の終わりの、翌日のスケジュールを確認する時間を確保することをお勧めします。
翌日のスケジュールをザッと確認しておくと、夜の間、脳が無意識に翌日の仕事をシミュレーションし始めます。
そして、新たなアイデアや、より効率化する方法を、自動的に探し出そうとしてくれます。
結果、翌日の仕事が、スムーズに進むのです。
(2)金曜日に、1週間の進捗を確認する
また、毎週金曜日に、その週の進捗を確認するのもお勧めです。
その週の進捗に合わせて、次週のスケジュールを調整していきましょう。
前倒しで進んでいるなら、より前倒しに。
少し遅れているなら、調整して。
このように、先手先手で翌日のスケジュールを立てていくことで、無駄なく効率よく仕事が進みます。
行動力を高めるための、ちょっとしたコツ×5
(1)「慣性の法則」を利用し、まず3分だけやってみる
仕事前に、どうしても気がのらない時もあるでしょう。
そういった場合は、「まず3分だけやってみよう」という気持ちで、とりあえず手を動かし始めて下さい。
自然界には、「慣性の法則」というものがあります。
(中学校の理科などでも出てくる知識ですね)
慣性の法則とは、簡単に言うと、「自然界のものは、止まっているものは止まり続け、動いているものは動き続けようとする」という法則のことです。
これは、人間の行動力にも当てはまります。
一番力がいるのは、スタートの時(止まっている状態から、動き出す時)です。
いったん動き出したら、あとは慣性の法則が働くので、仕事がスムーズに進んでいきます。
実際、「3分だけやってみよう」と思って始めると、いつの間にか30分、1時間集中できていた、ということもザラにあります。
(2)始める時期が中途半端でもOK。とにかく始める
よく、「来月からやろう」「来週からやろう」といって、行動を先延ばしにしてしまう方がいますが…。
これは、非常にもったいないのです。
行動を早くするには、「いかにフライングするか?」が重要です。
スポーツではフライングはルール違反ですが、ビジネスの世界では、いかにフライングするか?が重要なのです。
やるべきことを分解して、スケジュールに落とし込んだら、まずは簡単なことでもいいので、仕事を1つ片付けてしまいましょう。
- 仕事に関連する本を買う
- ある人にアポイントを取る
- セミナーに申込む
こういった、小さなことで構いません。
とにかく、1つでも始めてしまえば、その瞬間から慣性の法則が働きます。
結果、次の行動も起こしやすくなるのです。
(3)100%を目指さない。始めてから、修正すればOK
行動力がなくて悩んでいる人の共通点の一つが、「完璧主義であること」です。
- 最初に、完璧に計画を立てないと…!
- まだ抜け漏れがあるんじゃないか?
こうやって、いつまでもスタートしないのは、ものすごくもったいないのです。
なぜなら、どんな仕事でも「やってみなければ分からない」からです。
やってみたら、意外と周りの人が協力してくれて、スグに終わった!ということもあります。
逆に、完璧に計画を立てたつもりでも、思わぬトラブルが起こったりもするのです。
感覚的には、最初の計画が7割OKならGoサインです。
あとは、やりながら修正していけば良いのです。
(4)できると思えばできる、できないと思えばできない
自動車王として有名な、ヘンリー・フォード(米国、フォードモーター社の創業者)の名言に、こんなものがあります。
本人ができると思えばできる。
できないと思えばできない。
どちらにしても、その人が思ったことは正しい。
この考え方は、行動力にも大きな影響を与えます。
「できる!」と思っている人は、プラスの情報をキャッチするアンテナが立ちます。
その結果、アイデアやチャンスを見つけやすくなり、仕事でも成功しやすくなります。
行動も、どんどん加速していきます。
一方、「自分には無理かも…」と思っている人は、マイナスの情報をキャッチするアンテナが立ってしまいます。
すると、事あるごとに「できない理由」を見つけてしまうのです。
- 今は景気が悪いから…
- 前例がないから…
- 先輩も「やめとけ」って言ってたし…
ハッキリ言って、この世の中に「絶対正しい真実」というものはありません。
ある出来事に対して、それを見ている人が、自分なりのフィルターを通して解釈しているだけなのです。
「できる!」と思っている人は、「できる!」というフィルターを通して周りを見ているので、プラスの情報をキャッチできるのです。
「できない」と思っている人は、「できない」というフィルターを通して周りを見ているので、マイナスの情報をキャッチしてしまうのです。
(5)失敗だと思っているものは、単なるフィードバックに過ぎない
「やってみたけど、思ったような結果にならなかった…」
人はこれを「失敗」と呼びます。
しかし、これは、ただ単に「期待していた出来事が起きた=成功」「そうではなかった=失敗」と判断しているだけです。
この世の中に、成功も失敗もないのです。
「思ったような結果にならなかった…」というのは、単なる出来事であり、あなたの行動に対する1つのフィードバックに過ぎないのです。
大事なのは、「そのフィードバックを、どう活かすか?」です。
かの有名な発明王エジソンも、こんなことを言っています。
(電球を発明した時、インタビュワーに「何度も失敗して、よく諦めませんでしたね」と質問された時の、エジソンの回答)
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。
失敗ではなく、うまく行かない方法を見つけただけ。
それなら、次は別の方法を試せばいいだけのことです。
こう考えると、行動するのが楽になりますよね。
まとめ:行動力は才能ではない
私は、「行動力は、才能ではない」と思っています。
最初にもお伝えしたように、正しいやり方さえ知っていれば、行動力は高められるのです。
あなたもぜひ、ここで紹介した3ステップを参考にしてみてくださいね。
この記事が、あなたの第一歩を後押しできたら、これほど嬉しいことはありません。
参考になれば幸いです。
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